元がん患者だから「髪は命」 46歳美容師、かつらで復元10年「笑顔に」
抗がん剤治療の副作用で髪の毛が抜けてしまったがん患者のため、医療用のウイッグ(かつら)で元の髪形を復元する「再現美容師」の横川千歳さん(46)=鳥取県北栄町=が、再現美容の活動を始めて今年で10年を迎えた。自身も乳がんを患い、その経験を踏まえて患者の心の痛みに寄り添ってきた。横川さんは「患者が抱えるストレスを少しでも軽くしたい」と決意を新たにする。
元々美容師で、2009年1月に左胸の乳がんが判明。当時6歳になる長男と3歳の長女の育児にも追われ、「自分が死んだら2人の将来はどうなるの」と真っ先に思った。さらに追い打ちを掛けるように実母が他界。自分ががん宣告を受けてから5日後のことだった。「なぜ自分だけが……」。どん底に突き落とされた気分になった・・・・・
NPO法人 日本ヘアエピテーゼ協会 報道資料