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自然な医療用ウィッグ

再現美容師の仕事とは?

見た目だけでなく心もケア


 

がん治療による外見の変化から患者の苦痛を軽減する「アピアランス(外見)ケア」の重要性が叫ばれる昨今、日本ヘアエピテーゼ協会の認定資格「再現美容師」にも注目が集まっています。

患者さんに寄り添う気持ちが何より大事

抗がん剤治療などの影響で医療用ウィッグの着用を余儀なくされる人の多くは、「治療前の髪形に戻りたい」という思いを持っています。
医療用ウィッグ「ヘアエピテーゼ」を用いて、その願いをかなえるのが再現美容師。
品質の良い医療用ウィッグといえども、自毛のように自然な仕上がりにするには専門的な技術と知識が必要です。
木更津市の小高由美さんは、自身の美容院を経営する傍ら、日本ヘアエピテーゼ協会が主催する「かつらの学校」に通い、再現美容師としての技術を身に付けました。

 
小高由美さん
ウィッグの構造や性質に加えて、抗がん剤のタイプによって髪の毛が抜けるサイクルが違うといった医療的な知識の他、メンタルケアについても学んだ小高さん。
「技術力はもちろんですが、再現美容師として一番大切なのは、患者さん本人に向き合い、寄り添うことだと思います」ときっぱり。
美容室は単に髪を切るだけでなく、気持ちを切り替えてリフレッシュできる場所。
ウィッグのメンテナンスも同様で、闘病中でもリラックスできる大事なひとときにしてほしいと考えています。

丁寧にその人らしいヘアスタイルを作る

抗がん剤治療が始まると、2週間ほどで髪の毛が抜けるケースがほとんど。
自然にウィッグへ移行できるよう患者さんと綿密に相談しながら、ヘアスタイルを作り上げていきます。

ウィッグの長さは、ボブ、ミディアム、ロングの3種類。ここから使用者に合わせたヘアスタイルにアレンジ
自毛の量によって密着度が変わるのでフィッティングは慎重に。
全体のバランスを見てはさみを入れるなどの調整を重ね、ようやくその人らしいウィッグが完成します。

通常のカットと比べると、はさみの当て方や毛の扱い方など、細かい違いが

メンテナンスは3、4カ月に1度。
自毛とウィッグの両方のケアを行います。
「最近では、抗がん剤治療だけでなく、ストレスによる脱毛で来店される方もいらっしゃいます」と小高さん。
どんな状況の人でも、自分らしく暮らせるお手伝いをする再現美容師。
今後ますます需要が高まりそうです。

※問い合わせ TEL/0438-40-4013 小高

NPO法人 日本ヘアエピテーゼ協会 報道資料